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セコガニってどんなカニ?

セコガニってどんなカニ?

セコガニとは

セコガニとは、ズワイガニのメスのことを指します。セコガニという呼び名は主に兵庫県や鳥取県で使われ、京都では「コッペガニ」「コッぺ」などと呼ばれます。ズワイガニのオスである松葉ガニでは大きなものは1キロを超えますが、セコガニは150g〜300gほどの大きさです。

セコガニはメス蟹なので、卵を持っているのが大きな特徴です。セコガニが腹部に抱えているのが「外子」と呼ばれる成熟した卵。甲羅の中にある赤い身が「内子」と呼ばれる未成熟の卵巣です。さらに甲羅の中には、松葉ガニと同じように、蟹味噌も入っています。松葉ガニと比べてサイズは小さいですが、外子、内子、蟹味噌、蟹身といろいろな味と食感が愉しめるのが、セコガニが珍味と言われる所以です。

 

セコガニの漁獲時期

松葉ガニの漁期が11月~3月なのに対し、セコガニの漁期は11月~12月の2か月間に制限されています。セコガニは卵を抱えており、獲りすぎると翌年以降の資源量に影響を与えるために、松葉ガニ以上に漁期が短く設定されているのです。

かつては1月中旬まで漁期があり、漁獲量も多かったため、香住ではおやつ代わりに食べられたりもしていました。今は松葉ガニと同様に数が減ってきており、漁期も限られているため、松葉ガニ以上に口にする機会の少ない貴重な蟹とも言えます。

香住港の蟹漁業の歴史についてはこちら

 

セコガニの選び方と食べ方

セコガニも蟹によって身のつまりや味に違いがあり、カネリョウ商店では松葉ガニ同様、しっかり吟味して仕入れています。特に違いが出るのが、「外子」。外子には鮮やかで真っ赤な色をしているものと、黒っぽいものがあります。より黒に近いものの方が「黒子」と呼ばれ、卵が産卵間近で成熟している証で、味が良いとされます。カネリョウ商店では黒子のみを仕入れ、蟹の出汁で炊いてご提供しています。

セコガニは、主にボイルで頂きます。セコガニは小さいので、松葉ガニの半分くらいの時間で炊き上がります。カネリョウ商店では、松葉ガニと同様に蟹の出汁を使い、茹で時間や塩加減に細心の注意を払って炊き上げています。蟹の出汁で炊くカネリョウ商店のセコガニは、通常水っぽくなってしまう外子にもしっかりと蟹の出汁の味がしみており、セコガニだけを毎年注文されるお客さんも多くいるほど、ご好評いただいています。

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