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松葉ガニ、紅ズワイガニの漁法と競り

松葉ガニ、紅ズワイガニの漁法と競り

松葉ガニの漁期と解禁日

香住漁港で水揚げされるカニは、松葉ガニ、松葉ガニのメス蟹であるセコガニ、紅ズワイガニの3種類。それぞれに漁獲が許可されている漁期が設定されています。

松葉ガニの解禁日は11月6日、漁期は毎年11月~翌年3月の約5か月間となっています。松葉ガニのメス蟹であるセコガニの漁期は、11~12月の約2か月間です。セコガニは卵を抱えており、獲りすぎると翌年以降の資源量に影響を与えるために、松葉ガニ以上に漁期が短く設定されています。

紅ズワイガニの解禁日は9月1日、漁期は9月~翌年5月の9か月間です。松葉ガニと比べると資源量が豊富な分、漁期も長めに取られています。ただし紅ズワイガニのメス蟹は、資源保護のため時期に関係なく全面禁漁となっています。

資源保護のため晩秋~春先の限られた期間しか獲ることができない松葉ガニや紅ズワイガニ。さらに冬の日本海は天気が荒れることが多く、香住に多い小型の船は漁に出られる日も限られています。カネリョウ商店の釜屋が蟹をお客様にお届けできるかどうかは天気次第。私たちもそれだけ蟹を貴重なものとして扱い、限られた蟹をできるだけ美味しくご提供できるように努めています。

 

香住漁港のカニ漁業 

■松葉ガニ

松葉ガニは昔ながらの漁法である底引き網で漁獲されます。漁に出る期間は、大型の漁船で1週間ほど、小型の漁船で2~3日。漁に出ている間は夜もエンジンを止めずに、網を打って、数十分~1時間ほど引いて、上げて選別して、を繰り返します。

資源保護のために、漁法だけでなく漁場や、獲っていい蟹のサイズにも制限が設けられています。漁船の大きさや所属している漁港によって、底引き網を引いてよい範囲(漁場)が決まっています。甲羅の大きさが規準以下の松葉ガニの漁獲は禁止されており、底引き網の網の目を大きくして小さなカニが掛からないよう工夫されています。もし網に小さなカニが掛かった場合も、船上での選別の時に海に逃がします。

松葉ガニの漁期は11月~翌年3月まで。中でも一番身入りがよく、美味しいカニが獲れるのが12月~2月の間です。

 

■紅ズワイガニ

紅ズワイガニは、かご漁で漁獲されます。かごの中に餌のサバを入れて、紅ズワイガニが生息する海域の海底に沈めておき、紅ズワイガニをおびき寄せて獲る漁法です。紅ズワイガニが棲むのは水深800m~1500mの深海。底引き網漁を行うことができないため、深海や凸凹した海底でも操業ができるかご漁が用いられてきました。

資源保護のためかごの大きさや網目の大きさ、漁船ごとに使用できるかごの数などに制限が設けられています。漁獲してはいけないまだ小さなカニは、かごに入ったとしても穴から抜け出て逃げることができるようになっています。漁に使うかごは、いくつもロープで繋がれて沖合の漁場に沈められています。紅ズワイガニの漁船は定期的にかごを上げ、蟹を出して、また餌を入れて海中に戻すという作業を繰り返します。

香住の紅ズワイガニの小型漁船は、港を出てからおよそ12時間ほどで戻ってきます。香住の紅ズワイ漁場は比較的陸から近くにあり、短い時間で戻ってくることができるのです。小型漁船は積み込める蟹の量にも限りがあるので、短い時間で操業を終え、港に帰ります。

大型の漁船は、3日~4日間ほど操業でき、小型船に比べて海が荒れていても漁に出られるという特徴があります。

 

松葉ガニの競り

漁船は夜中11時ごろから深夜に香住港に戻り、朝方にかけて水揚げ作業が行われます。水揚げが終われば、海が荒れていなければ漁船はまた漁に出ていきます。

水揚げされると、漁師の方や船員の家族の方が蟹の仕分けをします。仕分けて、ランクごとに並べて順番に競りにかけられます。ランクの分け方は市場によっても異なりますが、基本的には大きさが近いものがカゴにまとめて入れられ、1カゴごとに競りにかけられる場合が多いです。競りの進行は魚市場の担当の方が行います。

競りは早朝4時ごろから行われます。カネリョウ商店では早朝仕入れた蟹を、作業場に戻って改めてボイル用、生用、加工用などと仕分け、朝9時~10時には炊き始めます。水揚げ後すぐに炊くことで、新鮮なままの美味しさ、蟹本来の旨味を甲羅に閉じ込めることができます。

もちろん、競りが実施されるかどうかは海の天候次第です。漁船が漁に出られない間は、競りも行われません。小型の紅ズワイガニ漁船などは、時化が続くときは1~2週間漁に出ないこともあります。このように、カニの供給、海の資源量や冬の天候に左右され、工業製品のように安定してお届けできるものではありません。カネリョウ商店の釜屋では、だからこそ一匹一匹の蟹を大切に加工し、お客様にご提供したいと考えています。